昨年(2011年)6月から毎月1度のペースで、鎌倉市七里ガ浜から宮城県七ヶ浜町へ夜行バスで向かい支援活動を続けている「七里ガ浜発 七ヶ浜復興支援隊」。
5月19日で12回目となり、丸1年になりました。
今回も約40名の支援隊メンバーが、さわやかに晴れ渡った五月の空の下で「七ヶ浜町の田んぼの瓦礫除去作業」「七七畑作り」等の活動を行いました。
七ヶ浜町野外活動センター仮設住宅の奥に作られた「七七畑」(前回の様子はこちら)。
仮設住宅に住んでいる方に、畑作業を通じて屋外での自主的な活動を行うきっかけにしてもらおうと、七里ガ浜支援隊と七ヶ浜町の住民の方との協働作業が形になったものです。
七ヶ浜の方にとっては今まで放棄されていて畑を耕してもらうなど自分たちではできなかったことをしてもらい、そこで好きな野菜や花を栽培し毎日の楽しみにすることができます。
また七里ガ浜支援隊にとっては一緒になって復興に協力でき、被災地の方と接する機会が生まれ、現地の様子を体感でき、野菜栽培などのことを教えてもらい、野菜ができれば一緒に収穫して仲良く食べることができます(これが大事です(笑))。
全てを支援する側が行うのではなくあくまでも主役は七ヶ浜の方で、支援隊はその活動の手伝いをするというスタンスは、震災「復旧(今までの状態に戻すこと)」が一段落し、物的にも人的にも実質的な「復興」、つまり今までよりもより良い仕組みや関係を作ることが求められている現在の状況やニーズに合ったものであると思います。
またこういう七里ガ浜支援隊のような形の活動は「地域復興」にとって要となる、「(被災地・被災者による)自主的な復興」に繋がることなのです。
既に震災から1年2ヶ月が過ぎていますが、七ヶ浜町の七ヶ浜町復興支援ボランティアセンタの駐車場には神奈川、東京、栃木などから集まった5、6台もの大型バスが並び、200名を超えるボランティアの方々が活動を行っていました。
これまでのような復旧支援、復興支援のニーズもまだまだあります。
また今までにない新しい切り口や方法の支援活動、一緒に復興を目指すような協働的な活動などが今後ますます求められていきます。
一般市民による活動はもちろんのこと、行政間の支援や交流、企業や研究機関などによる新しいアイデアや技術を発揮する場として、これからもずっと続けていくことが大切ですね。
七ヶ浜中学校第二グラウンド仮設住宅では畑を拓くだけの場所がないので、希望者の方に木製の大きなコンテナプランターを提供し、仮設住宅の脇に置いてそこで好きな野菜や花を育ててもらうタイプの「七七畑」になっています。
ある女性は早速色々な苗を買ってきて植えていました。
いまプランターを作ってもらっているという女性も、これから何を植えようかと楽しそうに話されていました。
収穫が楽しみです。
/* ----- 七ヶ浜 – 宮城 – 2012-5-19_14:46 – Nikon D700 ----- */
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