忍者は跳躍力を鍛える修行のために麻を利用したといいます。
4月頃に播かれた麻の種はぐんぐん成長し、収穫時期の7月頃には人の背丈以上にまで育ちます。
ひと月で1mほど伸び、中には4mを越える高さにまで育つ種類もあるそうです。
その驚異的な成長速度と、生育過程で二酸化炭素を多く消費することに注目し、各国でバイオマス原料植物として研究され、実用化が始められています。バイオマスとは「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」(バイオマス・ニッポン総合戦略による定義)で、具体的には「家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源のこと」をいいます。
バイオマス資源を燃焼させても二酸化炭素量が増加しない(植物などバイオマス原料が作られる時点で二酸化炭素を消費しているから、燃焼させても相殺される仕組み)「カーボンニュートラル」と「再生可能性」が特徴です。
話は逸れましたが、急速に成長する麻を毎日飛び越えることで徐々に跳躍力を高めようというのが、忍者の意図するところです。
ひと月1mだと実際は毎日修行したとしても跳び越えられないくらいほどに育ってしまいますね。
それくらい植物の成長は早い、という例え話です。
ひと月前、支援隊が手作りプランタに敷き詰められた土には小さな苗は、土が見えないくらいに葉を広げ成長していました。
同じくひと月前にひと足早く開墾された畑は、まだ区割りもされず半分くらいの場所に苗が植えられた状態でした。
それが今は(6月17日時点)参加者の方々がめいめいに好きな野菜を植え、中には今にも食べられそうなくらい大きくなったものもありました。
その仮設住宅の世話人をやっているおじさんが言いました。
「今日は一休みできるようなテーブルやベンチができましたし、枝の剪定もまたやってもらいました。野菜も育ってますし、来月いらっしゃる頃には(畑の間の畦道に播いた)ヒマワリもきれいに咲いているかもしれません。ここで採れたものを使って、七里ガ浜の方たちと一緒にバーベキューなんかをしたいですね!」
今から楽しみです。
/* ----- 七ヶ浜 – 宮城 – 2012-6-17_14:08 – Nikon D700 ----- */
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