第2回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊「七ヶ浜で流しそうめん!」

第2回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊「七ヶ浜で流しそうめん!」の様子七七支援隊 活動の記録

8月28日に宮城県七ヶ浜町の第1スポーツセンター応急仮設住宅駐車場にて、流しそうめんイベントが行われました。
主催は鎌倉市七里ガ浜町内から毎月1度、七ヶ浜町でボランティア活動を行っている「七里ガ浜七ヶ浜発復興支援隊」。

長い竹を半分にするところから始まり、節を削ったり竹で器を作ったり、大量のそうめんをゆでたりと準備は大変でしたが、スタッフの皆さんは手際よく作業を進め、開始時間通りに始めることができました。
参加された仮設住宅に暮らす子どもからお年寄りまでが、次々と竹の樋を流れてくるそうめんをとても楽しそうに掬っていました。
夏の日差しがまだまだ強い日でしたが、青い竹に流れる水と冷たいそうめんが仮設住宅の駐車場に涼しさを運んでいるように感じました。
「これまでにも様々な炊き出しが行われたけど流しそうめんは初めてでなかなか楽しいものだ」と、参加したおばあさんが話していました。

僕も流しそうめんを経験したのは初めてだったのですが、思うようにそうめんを掬えないのが却って面白く、水の流れが見た目にも気持ち良くて夏にはもってこいのイベントですね。
日常とは違う活動をするというのは仮設住宅で暮らす方々にとっては新鮮で、どうしても生じてしまいがちな閉塞感をひと時でも払拭できる時間を提供できたのではないでしょうか。

震災発生から5か月以上が過ぎ、各市町村に設置されていた災害ボランティアセンターは徐々に規模を縮小し、閉所されるセンターも増えてきています。
ボランティアによる瓦礫の除去や住宅の方付けなどのニーズがなくなってきたからです。
広い視野で見るとまだまだ手付かずの場所もありますが、人の生活に関わる主要な部分はほとんどが片付いている状況です。
被災した方々は避難所から仮設住宅へと移り、自立的な生活が求められています。これからは被災地域の町づくりや、産業の再建、雇用の創出、仮設住宅への生活支援、地域住民への心のケアなど、被災地域やそこで暮らす人たちが自分たちの力で今を暮らし、これからを作っていけるようにすることが重要になっていきます。
そのため行政や企業、民間ボランティアの活動の中心も、その方向へシフトしているのです。

「ずっと狭いコミュニティの中で同じ顔ぶれを過ごしていると、息苦しくなってしまう」
「仕事など、人に頼らず自分たちで生活していける手段が何よりの力になる」
そういったことを、これまで避難所の方や現地で出会った方に聞きました。

私たちのできることは、これから大きく変わっていこうとしいます。
何ができるか、何が必要か。
難しい問題ですが、考えていかなくてはならない大切なことだと思います。

今回は「被災地に“農を届ける”プロジェクト」さんも活動に協力してくださいました。
当日の朝、仙台市内で仕入れた新鮮な野菜(ナス、トマト、キュウリ、タマネギ、ナガイモ)をサラダバーとして皆さんに食べてもらう企画を行っていました。
どれもみずみずしく、ドレッシングを付けなくても美味しく食べられる野菜でした。

流しそうめんと一緒に流したり・・・。

/* ----- 七ヶ浜 – 宮城 – 2011_08_28_11:42 – Nikon D700 ----- */

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