土でつながる ~ 七ヶ浜@宮城 ~

土でつながる ~ 七ヶ浜@宮城 ~の様子七七支援隊 活動の記録

七ヶ浜町第一スポーツセンター仮設住宅に作られた畑では7割くらいの区画で野菜や花が育てられています。
仮設住宅に住んでいる方の中で、農作業をしたいと希望した人が自主的に好きなものを育てています。
畝を作り、種を播き苗を植え、毎日朝や夕方に水をあげています。
初めてこの畑で野菜栽培に挑戦をするという方もいますが、周りの畑には畑仕事のベテランがたくさんいるので、色々と教えてもらいながら安心して育てることができます。

畑の一番奥に鎌倉七里ガ浜分の畑があり、ヤーコンが育っています毎日の世話は七ヶ浜の方にお願いしています。
場所は遠く離れていても、畑を通して気持ちがつながっているような気がしました。

この仮設住宅では昨年8月に七里ガ浜発 七ヶ浜復興支援隊の活動として流しそうめんを行いました。
終了後、家でも流しそうめんをしたいからと短めに切った「竹の樋」や、お椀の代わりにしていた短い竹筒を持って帰ったお母さんと男の子がいました。この日偶々そのお母さんと男の子に再開し、家でも流しそうめんをやったというお話を聞くことができました。他にも小石を流して箸でつまむという遊びにも使ったそうです。
竹筒は玄関脇で花瓶になっていました。緑色だった竹は、乾燥して薄茶色です。我々がそうめんを流したことを覚えていたばかりか、その時の竹筒が今も使われていたことに感動しました。

ご近所さん同士で小さい子の面倒を見たり、日陰でおしゃべりしたり、見た目は簡素で無機質な仮設住宅でも、住んでいる方たちの雰囲気を見ていると普通の町内と変わらないなと感じました。
被災地ではない所でいままでどおりの家に住んでいても町内づきあいが全くないということもあれば、暮らしている場所は「仮」であってもご近所との関係がとても良い場所もあります。
「その場所」で生活していくためには住んでいる場所や家の条件ではなく、住民同士のコミュニケーションや共同作業などがとても大切になるのですね。

七ヶ浜と七里ガ浜を代表しての水やり。

水やりなどで畑に来れば、他の畑をやっている人との会話が生まれます。

これは畑でなく仮設住宅脇のプランタで育てられたトマト。実がしっかり詰まっていて美味しい。

/* ----- 七ヶ浜 – 宮城 – 2012-7-29_15:57 – Nikon D700 ----- */

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