第14回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊 1「七里七夕七ヶ浜」

第14回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊 1「七里七夕七ヶ浜」の様子七七支援隊 活動の記録

笑顔で見守る仮設住宅の世話役さん(右)

第14回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊の活動が2012年7月7日、宮城県七ヶ浜町にて行われました。

前日の夕方から降り出した雨は朝になっても止む気配はなく、七ヶ浜町での活動日としては初めての本格的な雨となりました。
2012年3月山元町で雨のため午前中のみの活動となった以外は、作業に支障がでない程度の小雨か朝は降ってたとしても活動開始までには止んでしまうという驚異的な運の良さが続いていましたが、今回は雨を避けられませんでした。

ボランティアセンタの活動が荒天により中止になってしまい集まったボランティアの方々が引き返していく中、支援隊は幸いにも独自企画である「七七畑」作業にメンバを振り分けることができたので、今回も活動を行うことができました。
七七畑が思わぬ形で支援隊を救ったわけですね。

今回の支援隊の目玉は何といっても「親子参加」です。
瓦礫撤去や住宅の泥出しなどは体力が必要ですし運ぶものも大きいものが多いのでなかなか子供は参加できませんが、現在七ヶ浜町でボランティア活動の中心となっている「農地復活大作戦」は田んぼでの比較的細かな瓦礫・小石の除去、除草などは体調管理を十分に注意すれば小学生の子どもでも行えます。
また震災から一年以上が経ち目を背けたくなるような光景はほとんど見られなくなっているいるので、子どもが災害ボランティアに参加しやすくなっています。
被災地での作業経験で実際の現地の状況を見たりそこで何かを感じたりするのは、大人だけではなく子どもにとっても大きな意味があります。
むしろ感受性が豊かな子どもの方が、我々大人よりもいろいろなものごとを発見したり感じ取ったりすることも多いかもしれません。
今回は雨のため瓦礫撤去を行う田んぼでなく仮設住宅のそばに作られた七七畑での作業となりましたが、七ヶ浜町議遠藤氏の案内によるよる七ヶ浜町視察や、作業現場での説明などを行うことでフォロー出来たのではないでしょうか。

およそ15組の親子が加わって一気に平均年齢が下がった支援隊の皆さんは大粒の雨の中をそれぞれの作業現場へと分かれていきました。
公民館仮設住宅、スポーツ広場仮設住宅、七中仮設住宅、湊浜仮設住宅での畑作業、スポーツ広場仮設住宅でのタップダンスワークショップ、仮設集会場での石鹸作りや農業相談、そしてボランティアセンタ内での作業などです。

公民館仮設住宅の畑は数々の野菜が元気に育ち、雨に濡れて濃さを増した葉っぱの緑色に目を奪われます。
周囲に立っている木々から太陽の光を遮るように畑の上に広がった枝葉は、前々回、前回の活動で腕利きの女性職人さんによってきれいに払われているのでどんよりとした雨空でも畑は明るくなっていました。
畝や畦道に生えた雑草を丁寧に取り除くのが作業の中心です。
時折強い風が吹き残った木の枝からばたばたと大粒の水滴が落ちてきます。
あっという間に泥だらけになってしまいます。

子どもたちはというと、あっちこっちに動き回り、お喋りしながら作業をするのですが、草取りはどうやらすぐに飽きてしまいます(笑)。
それでも、小さめの畑の周りに土が雨で流れていかないように溝を掘るというミッションを与えられるとやる気が出たようで、代わりばんこにスコップで溝を掘っていました。
もちろん、ちゃんと完成させていましたよ。

事前に勉強をしてきたのか、東北の名産やお祭などを教えてくれる子がいてビックリしました。
宮城の特産はお米とチーズ(蔵王チーズかな?)だそうです。
秋田の祭りは竿灯となまはげで、青森は・・・思い出せないようでした。
「オレ、東北好きになっちゃった」なんて言う子もいたりして、たまにこうして子どもと一緒に作業をすると面白いですね。

結局、作業終了まで雨は止まず、梅雨の支援隊活動となりました。
「疲れた?」と聞いたら、「ちょっとだけ疲れました」と男の子が言っていましたが、休憩中も近くの遊具で遊んでいるし、終了後も斜面を掛け上がって戻っていくし、大きなナメクジやらカエルを見つけてくるし、元気だなあと感心しました。
ボランティアをしてきたこと以外にも、学校や近所の友達に、東北へ行ってきたとか、七ヶ浜というところで津波被害の跡を見てきたとか、今回経験したことを色々と話してほしいです。
そして今度はぜひ家族旅行で東北へ!

(次回「第14回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊 2」へ続きます)

/* ----- 七ヶ浜 – 宮城 – 2012-7-7_11:07 – Nikon D700 ----- */

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