第20回 七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊「落語で支援」

七七支援隊 活動の記録

強い春風が七ヶ浜の海岸や仮設住宅の畑を吹き抜けていた。

朝は肌寒かったものの、昼間の気温は15℃近くまで上昇。
日向だと上着が要らないくらい暖かいのに、雲が太陽を隠してしまうと風が急に冷たくなってしまう。

21回目となる七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊の活動が、2013年3月16日、宮城県七ヶ浜町で行われました。

1、七ヶ浜復興応援サポータープロジェクト・七ヶ浜町国際村事業協会が主催する「3.11震災から2年 『絆』メモリアルイベント」への参加(午前中は菖蒲田浜のビーチクリーン)
2、公民館仮設住宅にある「七七畑」の土おこし。
3、七中仮設住宅と第1スポーツ広場仮設住宅の集会場での、落語会。
4、湊浜仮設住宅訪問。
今回は、それぞれ4チームに分かれての活動となりました。




畑の周囲には立派なけやきの木が植わっていて、葉を茂らせる季節になると畑の日当たりが悪くなってしまいます。今回は1年ぶりくらいに枝打ちをして空がすっきり見えるようになりました。
でも厄介なのは枝だけではなく、畑の方に伸びてきている根を切りながらの作業だったため、一度耕している場所とはいってもなかなか大変な土おこしになったそうです。






鎌倉在住の「お気楽亭とんぼ」さんによる落語会は、終始笑顔に溢れる楽しい時間になりました。落語を生で聴く機会は普段ないですし、なんといっても聴いていて面白いので寄席を行うのは良い企画です。
落語(『天狗裁き』)はもちろん面白かったのですが、「上を向いて歩こう」や「川の流れのように」などの歌謡曲をとんぼさんのウクレレの伴奏に合わせてみんなで歌うのが盛り上がりました。集まったご年配の方々でも「一緒に歌える歌」、というのが大切なのですね。
自分たちでまた歌いたいからと、歌詞を書いた大きな模造紙を置いていってほしいと頼まれたくらいでした。

災害派遣等従事車両に対する高速道路料金の免除制度が、2013年3月31日で終了します。
鎌倉市からの東日本大震災関連の災害支援活動に対する補助金も今年度で終わります。
ボランティアセンターからの依頼も少なくなり、40名近くの支援隊参加者が活動できる支援が限られてきています。
畑作りや仮設住宅訪問など、支援隊独自の活動も行なってきてはいますが、これからも継続的に支援を続けていくには今までとは違ったアプローチが必要になります。

被災地復興が進んでいるからだと言えるのかもしれませんが、まだまだ多くの場面で支援が求められているのも事実です。
何ができるのか、どうやっていけばいいのかを、あらためて考えなければならないんですね。

/* 七ヶ浜 – 宮城 – 2013-3-16 – Nikon D700 */

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