早いもので2011年6月から月1回のペースで行われている「七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊」の支援活動も9月18日で4回目となった。
梅雨前の蒸し暑く小雨の降る中での海岸清掃から始まり、真夏の太陽の下仮設住宅で催された流しそうめんを経て、今回訪れた七ヶ浜町表浜の近くには生い茂った草の間にコスモスの花が揺れていた。
「津波で流されたままの住宅跡を見ると当時の記憶を思い出してしまうのでなるべくきれいな姿に、まるでこれから新しい家を建てる建前のような状態にしましょう。それはこの場所がこれから生まれ変わるための下準備であり、周囲に向けての復興宣言にもなるのです」
七ヶ浜ボランティアセンタスタッフの言葉が、何のために瓦礫の撤去を行うかの意味をよく表していた。
何はともあれ、ここからがスタートになるのだ。
お宅跡の瓦礫撤去や除草作業中、美容室を経営していたこのお宅の持ち主さんに津波の時の状況や今の仮設住宅での様子をお聞きする機会があった。
清掃中に支援隊の方が見つけたハサミをお渡しすると、とても驚きまるで生き別れた兄弟に再会できたかのように喜んでいた。
我々の行っている活動は、単純な清掃活動や瓦礫の撤去であったとしても、その場所に関わる人や場所の記憶や思いに大きく関わってくることなんだ。
/* —– 七ヶ浜 – 宮城 – 2011_09_18_13:56 – Nikon D700 —– */
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